第1章 夢の始まり
そして、朝食を食べ、すぐにビデオの撮影を開始する。
まずは顔写真などのプロフィールから撮影を始めた。
─パシャリ
木野川財閥、専属のカメラマンに写真を撮ってもらい、今までで一番綺麗に写真が撮れた。
その後には、水着を着た写真も撮った。
最後にビデオ撮影。
これで全てが決まる、と言っても過言ではない。
歌は『希望について』
~♪
曲のイントロが流れる。
「~♪その手伸ばしても 今は
届かないよ
僕たちの夢は もっと遠くに
あるんだ」
キララァーン!パアァァアッ!
私の歌に合わせて、5体のキララが激しく光輝く。
「~♪夜空の星だって 何億光年の彼方
暗闇の先に 輝くもの」
サビに入る直前に、キララの輝きは最大限になった。
「~♪希望について 僕は語ろう
名もなき詩人の ように 熱く
君が涙にくれているなら
慰めよりも
やがて 白む 空を
語ろうか」
パァンッ!
曲のラストで5体だったキララが6体に分裂した。