第7章 嫉妬
安心感がある。…でもやっぱり前のことが気になってしまう。
「あっ、お菓子とかいる?」
「んー?」
あいつはケータイをいじっていて、
うちの声なんて微塵も聞こえていなかったみたい。
「ううん。なんでもない…。」
「おぅ。」
またあの子と連絡とってる…。
【アミ】
画面がいやでも目に入ってしまった。
なんでアミを選ぼうとするの?
今はうちといっしょにいるのに…。
うちには、あいつの目にはアミしか写ってないようにみえた。
「おい…?」
「っ…」
あ、しまった。目が潤んでいるんだ。 瞬きが出来ないんだ。
うち、泣いているんだ…。
ハァ…