第6章 バレンタイン
―放課後―
誰でもいいからチョコくれよぉぉーーー!?
あーもぅ誰でもいいから…(泣)
「お前意外とモテそうなのにぃ~」
「追い討ちか。」
「ち、ちっげーよ!!笑」
翔もオレと同じく、チョコをまだ貰ってないらしい…。
「ねぇねぇー君たち、幸弘くん何処にいるか知らない??」
ハートの模様の袋を持った女子。
なんでそれをオレらに聞いちゃうかねぇ!?
「幸弘くん…?そんな人間この世界にいらっしゃったかな。あきら、もぅ行こーぜ」
「ちょっとぉー!真面目に答えろっつーの!」
「うるせー靴箱にでも突っ込んどけアホ。」
「そんなんだから誰からもチョコ貰えないんだよーだ~」
女子はあっかんべーをして去っていった。
口喧嘩では負けない翔がうなだれていた。
「あきらぁ~オレ幸弘探してチョコ分けてもらってくる~(泣)」
「お、お前…」
死ねぇークソモテ男ーーー!と叫びながら翔は、走っていった。
一人になっちまった。
すると、後ろから……
「あきらっ!」