第4章 ケータイ
「ああぁぁーーーっ!」
「ななななにーーー!?」
京太郎先輩のポッケに入っていたのは薄いピンクで、
ミッキーのストラップがついてるあたしのケータイだった。
「先輩のポッケに入ってるそれ!」
ビシッとポッケを指さした。
「こ、これ?」
「それ、どこにあったんですか?」
「一階の階段のとこに転がってて…試しにオレのケータイに電話かけてみたら、歩ちゃんが出たんだよ。」
そうゆうことか…。
つまりあたしと京太郎先輩はそれぞれ逆のケータイで電話にでてた。ってわけね笑
「そのケータイ、あたしのなんですよ!あたしもケータイ探してて…笑」
そう言うと京太郎先輩はビックリして笑った。
「まぢかよ!笑 すっげー偶然じゃん!」
「ですよね!笑」
「ついでだし、メアド交換しない?」
えっ。
なにこの偶然は!!
こんなかっこいい人とメアド交換出来るなんて…
京太郎先輩はポッケからあたしのケータイを出し、あたしに渡した。
「赤外線でいっかー。よし、届け~」
「あっきましたよ!」
「ありがとな!」
「は、はい!」
これは単なる偶然じゃなくて、
ケータイが導いてくれた【運命】かもしれない。
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