第3章 隣の席
あんな明るくてキャピキャピした感じだったから、
てっきり授業中もワイワイして先生に目をつけられるものだと思っていた。
「………」
また寝てるし…。
起こしてあげるべき?
「ふふっりゅうまた寝てるね!」
小声で話しかけてきたのはあたしの斜めの席の奥富瑠衣(おくとみるい)だった。
「江藤くんってそうゆう人なんだね…」
「うん、りゅうは中1のときから周りなんかぜぇーんぜん気にしないで寝てた!」
中1のときからこんなんなの!?
「せ、先生にばれないの?」
「さぁ…ばれてんじゃない?笑」
「だ、だよね。」
「でもりゅうは…」
奥富さんがなにかをいいかけた。
しかし、
「おいっそこさっきから集中してないぞー」
案の定先生に怒られた。
「す、すみません…」
いや、怒るんなら隣の席の奴を怒れぇーー!