• テキストサイズ

【刀剣乱舞】ふたつの本丸

第12章 現実に来ちゃった


加州「、、また?主は、三日月と会った事があるの、、、?」

「うん。」

それっきり悲しそうに沈黙してしまった七葉に、加州は恐らく自分には立ち入れない何かがある事を察し、それ以上聞く事をやめた。

加州「あーぁ、嫉妬してたらお腹すいちゃったよ。」

加州の言葉に七葉は自分がお弁当を持ってきた事を思い出す。

「あっ、幕の内買ってきたよ!」

あからさまに話題を変えてくれた加州に感謝しつつ、自分も精一杯明るい声で返事をする。

「ちょっと、温めなおしてくるね。」

すぐに部屋を出ていた七葉を見送ると、加州は盛大なため息をついた。

加州「何やってるんだろう、俺。」

主にあんな顔をさせるつもりはなかった。
ただ、焦りから嘘でも自分が一番だと。
その言葉が聞きたくて、わざと意地悪をしたのだ。

加州「ちゃんと俺のもあったのに、、、」

加州は閉じていたもう片方の手を開く。
そこには加州清光のストラップがあった。

加州「そっか、主は三日月宗近を探してるんだ。」

思い人になれないなら、せめて主が一番頼りにしたい刀に。
加州はそんな事を考えてながら、七葉が戻って来るのを待つのであった。
/ 203ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp