第33章 幸せの魔法
全員が戻って来た所で紅茶を注ぎ、クッキーの箱を開ける。
「はい、好きなのどうぞ!」
小さい子から、と思い五虎退に箱を差し出すと、五虎退は嬉しそうにクッキーを選び、口にはこぶ。
五虎退「あ、甘くて、美味しい、です!」
頬を染め、目を細めて桜を舞わせる五虎退についで、紅茶に口をつけた乱からも、明るい声と桜が舞う。
乱「このお茶も、甘くて美味しい~♪」
「ふふ、甘い紅茶とお菓子には、幸せの魔法がかかってるんだよ!」
七葉がクッキーを配りながらそう言うと、薬研が少し難しそうな顔をした。
薬研「甘い、幸せ、、か。」
「薬研、こうゆうの駄目だった?」
ブラック珈琲を好むくらいだから、無糖の紅茶の方が好みだったかな、と思いながら声をかけると、薬研はもう一度紅茶に口をつけてから答える。
薬研「いや?これはこれでうまい。」
まんざらでもない、といった感じにふわっとした表情を見せた薬研に、さっきの顔は気のせいだったかな?と、思っていると加州が口を開く。
加州「ねぇ、主はこれが一番好きなの?」
「紅茶のこと?」
加州「そう!」
加州は、琥珀色の液体を見つめて返事をする。
「そうだね、紅茶は午後ティーやリプトンも好きだし、フレーバーティーなんかも香りも味も美味しくて好きだよ。」
愛染「ごごてぇーりぷとんふれーばぁ?」
七葉の言葉を不思議そうに復唱する愛染に、鯰尾が笑いながら言う。
鯰尾「あはは。なんだか、呪文みたい。」
お付きのキツネ「ふむふむ。きっと、幸せになれる呪文ですな。」
お付きのキツネがそう言うと、鳴狐が目を輝かせた。
本体「、、、すごい。」
「え?あっ、いや、何か色々間違ってるけど、、、」
そんな話をしつつ、一休みした後、そのままこれからの出陣について話をすることになった。