第33章 幸せの魔法
したくを終え小広間に向かうと、すでに皆揃っていた。
五虎退「あっ、、主さま、おはようございます。」
「おはよう五虎ちゃん。」
五虎退が挨拶をすると、それに気付いた乱が七葉に後ろから飛び付く。
乱「も~、主さん遅いよ~!」
「わっ!みっ、乱ちゃん!」
突然のことに驚いていると、乱はそのまま七葉を抱きしめて、耳元で囁いた。
乱「ふふふ、主さんおはよう。ボク、主さんのために朝から頑張っちゃった。」
「あ、ありがとう。そしてとりあえず離れよう。」
乱「え~!いやだよ~!」
そう言ってぎゅーっとしたまま離れない乱を、薬研が引き剥がす。
薬研「はいはい、その辺にしないとせっかく作ったぜんざいが冷めるぜ。」
乱「もう、しょうがないなぁ~。」
薬研の言葉にしぶしぶ席に向かった乱を苦笑していると、愛染が声をかけてくる。
愛染「主さん、こっち空けてあるぜ。」
「うん!」
見ると愛染と加州の間に席が用意されていた。
「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」
席について食事を始めるとすぐに、鯰尾が口を開く。
鯰尾「主さん。その、隣いいですか?」
加州「ダメ。」
しかし、その言葉に七葉が返事をする前に、加州が間髪入れずに返す。
鯰尾「あの、加州さんには言ってないんだけど?」
そう言って、立ち上がろうとした鯰尾の服の裾を、今度は愛染が引っ張る。
愛染「行儀悪いだろ、座って食えよ。」
鯰尾「う、、じゃあ、食べ終わってから少し話を、、」
加州「ダ~メ。」
2人のガードにとうとう鯰尾がねをあげた。
鯰尾「も~、あれは不可抗力なんですって~!謝るチャンスくらいくれてもいいでしょ~。」
薬研「いったい何の話だ?」
鯰尾の様子に、薬研が愛染にこっそり話かける。
愛染「こいつ、いきなり主さんの布団剥ぎ取ったんだ。で、その時その、服が、、」
薬研「あぁ~。」
薬研は何かを察し、深いため息をつくと七葉の方を見る。
薬研「すまない、大将。気の毒だったが、鯰尾のは習慣が出ただけだ。」
「習慣?」
七葉が聞くと薬研は続ける。
薬研「あぁ、家は兄弟が多い話、しただろう?」
「うん。」
薬研「で、だ。起きない奴の布団はひっぺがす。これが粟田口の習慣でな。鯰尾は、朝強いからよくやってたんだ。」