• テキストサイズ

【刀剣乱舞】ふたつの本丸

第28章 会津


乱「喉乾いちゃたなぁ、お茶とかなぁい?」

そう言ってやって来た乱に、七葉は麦茶をつぎながら答える。

「今、丁度麦茶用意したところだよ。」

加州「さっすが主!」

愛染「俺もー。」

「はいはい。」

後からやって来た2人にも麦茶を配り、空になった自分と薬研のグラスに麦茶を入れる。

一息ついたところで、次の出陣の予定を組む話となった。

加州「まだマップは埋まってないから、出陣先は会津として部隊編成はどうする?」

加州の言葉に、乱はちょとめんどくさそうに答える。

乱「さっきと同じでいいんじゃない?五虎退に残ってもらえばさ。」

しかし、その提案に薬研が待ったをかけた。

薬研「いや、五虎退は出してくれ。訓練には実戦での経験も必要だ。」

「五虎ちゃん、どう?大丈夫そう?」

薬研の言葉に、七葉は五虎退に視線を向ける。

五虎退「は、、はい!」

五虎退は、戸惑いつつも元気よく返事をした。

愛染「じゃあさ、誰が残る?俺は行きたい!」

愛染はそう言って、任せろとばかりに胸を張る。

「なら、今回は薬研に残ってもらっていいかな?今の近侍は薬研だし、少しお願いしたいこともあって。」

七葉がそう言うと、薬研は少し不思議そうな顔をして答えた。

薬研「あぁ、そいつは構わねぇが。」

加州「、、、、、」

加州は何か言いいたげに口を開いたが、何も言わずその口を閉じる。

今までなら、直ぐに自分では駄目なのかと言っていただろう。

しかし、それではいつまでたっても同じことの繰り返しだ。

加州は膝の上で拳を握り、グッと力を込めた。

薬研に言われたからじゃない。

これは自分で決めたことだ。

乱「じゃあ、薬研以外は着替えたら玄関に集合ね。」

愛染「おう!」
加州「、、、、、」
五虎退「わかり、ました。」

それぞれが返事し小広間を立ち去る中、加州は無言で立ち上り七葉の脇を通りすぎる。

「待って!」

その姿に違和感を感じ、七葉は思わず加州の袖を掴んだ。

加州「何?」

振り向いた姿と少し冷たい声音に、何と言って良いのかがわからない。

「ごめん、やっぱり何でもない!」

七葉はそう言って手を離すと、できるだけ明るく頬笑む。

加州の表情が一瞬歪んだように見えたのは、たぶん気のせいではないだろう。
/ 203ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp