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毒舌な保健医。

第1章 保健医


『……せーんせ、』


抱き寄せられたまま
先生を見上げれば向き合う
時とは違う魅力があって


思わず先生に見とれてしまう


『………見んな、』


『ひゃ…ぅ』


先生の呟きと共に
先生の手が胸に触れて
包まれるように揉まれる。


『ふーん、意外とあんだな。』


『い、意外って何っ』


『怒んなよ、褒めてんだろー。』


むに…むに…と先生は揉む。


『ん…っ。』


下から持ち上げるように
先生は力を込めてくる。


『胸で感じてんの?』


『だ、だっ…て。』


『こーこ、一応外だけど?』


ビクッ…。


屋上…それだけは変わらなくて
でも先生は揉む力を緩めない。


ぎゅ…と、握られて
軽く痛みがはしって涙が浮かぶ


『せんせ…痛い…っ』


『ん…わーざと、』


そしてまた、優しく揉む。


『んん…ぅ、…もう…なにぃ…』


『刺激に敏感になるだろ。』


先生の手が大きく動き始めて
先生は突起を指先できゅっと
握った。


『ひゃ…ぅ…。』


突起を摘まれた痛みと
揉みほぐされる刺激が合わさって
胸の奥がじんじんと熱くなる。


『いーい反応…っ』


楽しむような声音が聞こえ
先生の胸に額を寄せた。


とくん…とくん…と
リズムのいい鼓動が聞こえて


ドキドキしてるのは私だけ
そうわかった途端寂しくなった。


(先生は…違うの…?
ドキドキしてるのは…私だけ…?)


そう思って先生を見上げると
私の視線に気付いた瞬間


私を見下ろし
ちゅう…と優しい口付け…。


『ん…ぅ…っ』


先生は…こんなにも、ずるい…。


甘い口付けに翻弄され
自分からも舌を絡めようとした


『……フッ。』


わかっていたかのように
私の舌をねっとり絡みあげ
強く吸い付いてきた。


『ふぁ…っ』


ちゅ…ちゅ…と重ねられながら
胸をぐにぐにと揉まれてゆく。


込み上げてくる熱
お腹の奥までじんじんする。


クラクラしてくると
涙が浮かんで揺れる視界で
先生と目が合った。


『………悪くない。』


先生に褒められた…気がした。


恥ずかしくなって
顔を見れなくなって白衣に
ぎゅ…とすり寄った。






ピリリリリッ。


突然鳴り響く着信音。


私の先生の仲を切り裂くように
鳴り止まない警告音。





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