第2章 兄妹愛
『んん…ぅ、』
くに…くに…とスカートを捲り
下着越しから兄の指が触れる。
割れ目にくい込むように
弄ってくるその刺激に熱くなる
『気持ちいい…莉瑠?』
どくん…と兄に呼ばれた名に
胸がときめいた。
兄が好き…好きだよ…
たった一人の私の兄…なんだよ
『兄さぁん…っ』
嫌いになりたくないよ…、
『可愛い…なーに、
僕が欲しくなっちゃった?』
兄は嬉しくなったのか
弄っている指を強くしてきた。
もういっそちゃんと触ってほしい
でもそんな事は言えない…。
私だけでも兄は兄だと思いたい
どんな事をされたって…、
『どんどん溢れてくる…。』
下着の濡れに兄が指摘すれば
自分がそれだけ興奮しているか
教えこまれているようだ。
止められない…
兄から与えられる刺激に
興奮の熱は増すばかり…
『ひゃ…ぅ、兄さ…、』
『触ってほしいよね、
そういう風にしたの僕だけど
でもわかってる?
これさぁ、…お仕置きなんだよね』
『やだ…やぁ…っ』
『だーめ、』
ぐちゅ…と兄の指が入ってくる。
二本の指を揃えズププ…っと
入ってくれば焦らされていた
以上の刺激に襲われる。
激しくなってくる指のピストン
喘ぐ声もそれに合わさるように
押し出される喘ぎが零れていく
『ぁ、…っぁっ…はぅ。』
『僕の指ズッポリ咥えて
そんなに指がいいの?なぁ…。』
『指ぃ、やら…激しい、よぉ』
『優しいの好きだもんなぁ…
でも、今日は優しくしない。』
ぐちゅ…と、兄の指が入り込む
全部入った筈なのにググッと
侵入してくる。
『ぁ…ぅ…ぁ、もう…入んない…っ』
『まだ、入るだろ。頑張れ頑張れ』
兄の応援は闇のエールのようだ。
『やぁ…ぁ…指、もう…』
指じゃ…ツライ…。
入れて欲しい入れて欲しくない
葛藤は永遠と続き。
どんなに感情が暴れたって
兄には届かない兄が思うように
私はこの体を支配されるのだ。
『兄さ…ぁ…っ』
『んー、気持ちいい?』
私に顔を近付けて微笑む
兄の笑顔は怖い。
『どうなんだよ、』
怒らせると面影がなくなるほど
彼は豹変してしまう。
『答えろ、ほら…』
ぐちゅ…と音を立たせて
加虐心を騒ぎ立てる…。