第19章 からかい 大将優<リクエスト>
「…ごめん先帰ってて」
部活帰りの優くんと久々に帰れると思い、うきうきしながら駄弁っていたのに
突如目の前に現れたロングヘアーの美人…
確か、優くんの元カノ?優くんが振られたんだっけ?振ったんだっけ?
…わかんない、けど行って欲しくないなんて言えるわけもなくて、
女の子の方に行った優くんの背中を見ながら、立ち尽くしていた。
久々だったのに、なんで私よりあの人のことを優先するんだろう。
あ、もしかして私…遊ばれてるとか?
からかわれてる?付き合ったのもノリ?
ぐるぐると嫌な思考が巡り、正門に寄り掛かって考え込んでいた。