第17章 彼シャツ 木葉秋紀<リクエスト>
『秋紀、ほんとごめんね』
「まあ、しょうがないな」
今日はお互い部活がない珍しい日なので、
デート、のつもりだったのだけど
急な雨のせいで台無しになってしまった。
『まあお家デートと思えば…』
「だな。…服どうするか。替えないもんな?」
『ないよ…体操服ぐらいしか』
「じゃあ俺の服着て」
『え、』
「女子の憧れだろ?」
彼シャツ、というものだろう。
秋紀からそんな言葉が聞けるとは思っていなかったので少し戸惑う
だって普通、女子から着たいっていうものだと思ってたから