第1章 10年後の現実
〜10年前〜
「ねぇ、シャマル?」
「なんだい?ハニー」
アナタのそのいつもふざけているような、声が大好きだった。
「シャマルは、私と一緒に居てくれるの?」
アナタは、少しだけ考えながら、私の前に跪いて手を握ってくれたね。
「俺と結婚して下さい」
「…え?」
「俺は、キミを永遠愛すと誓おう」
「シャマル…」
「ダメかな?」
「馬鹿な人…浮気したら、許さないからね」
私は、涙が止まらなかった。アナタは、そんな私を優しく抱きしめてくれた。
「浮気は、許して」
「ダメ」
18歳の私には、まるでおとぎ話のような人だった。。。
でも、、、
心から、愛していた。。。
「シャマル!写真撮ろ?」
「いいぜ、ハニー」
「そのハニーて言うのやめて」
思わず、目を据わらせた。
「分かったよ、すみれ」
私は、思わずニヤける。写真を撮る瞬間、私は、アナタの頬にキスをした。
アナタは、困ったように笑っていたね。
18歳…アナタを愛していた。。。
そして、10年後…アナタは、私の前から姿を消した。。。