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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第25章 合わせ鏡(三成)


〜おまけ〜


次の日の朝、クリスマス当日。
すっかり寝間寝坊した二人は昼過ぎに起き出した。


「ねぇ?三成くん、クリスマスプレゼント」

そう言うと愛は紙に包まれたものを手渡す。

「え?よろしいのですか?」

「もちろん!
あと…これは…帰ってから一人の時に読んで…」

懐から一通の文を取り出して、
おずおずと差し出した。

「こちらは…」

三成は不思議そうに文の包みを見つめる。

「はっ!もしかして…もしかして愛様の恋文ですか?」

三成の顔がパーッと明るく輝いた。

「そ、そうだけど…恥ずかしいから…帰ってからね?」

「今すぐ読みたいですが…わかりました、ありがとうございます。
こちらは開けてもよろしいですか?」

「もちろん!」

三成は包みを開ける。

「筆…ですか?
しかも、これは…お高かったのではありませんか…」

愛が用意したのは、
安土でも指折りの職人が作っている高級な筆だった。

「この前、三成くんの仕事部屋片付けてたら、
筆が傷んでいたから…
その筆、長く使えるって評判でしょ?
三成くんに馴染んでくれるといいな」

愛はにこにこと三成を見つめる。

「ありがとうございます!
大切に使いますね…でも… 愛様からの贈物、
使うのがもったいない…」

「ええ?使ってもらえないと悲しいよ?」

「そうですよね…
あ、ではまず、愛さまからの恋文のお返事を書きます!」

ポンと手を叩きながら三成が顔を輝かせた。

「ふふ…楽しみにしてるね?」

しかし、三成は一瞬で難しい顔になる。

「どうしたの?」

「お恥ずかしながら…恋文は頂くのも書くのも初めてでして…
でも、必ず書きますから、お待ち下さいね」

「ふふ…おばあちゃんになる前に頂戴ね?
クスクス…」

(書庫に文献があるでしょうか…
あ、あの方ならご存知かもしれませんね、
帰ったら聞いてみましょう!)


三成が誰を想像したのか…

それは、本人のみぞ知るのだった…



後日おまけ2に続く…

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