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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


『とっても綺麗…こんな綺麗な庭の飾りを二人じめなんて、
凄く贅沢なクリスマスだね…。ありがとう三成くん』





愛は、このクリスマスの間に、一体何度お礼を言っただろうと思った。
何度言っても伝えきれないほどの幸せを三成はくれているのだ。





三成は、愛の作ったケーキを一口食べる。



「うん!とっても甘くて美味しいです。
愛様は政宗様よりお料理が上手なのではないですか?」



嬉しそうに言う三成に、愛は恐縮してしまう。


『まさか!政宗には到底かなわないよ…
だけど…』


少し言い淀む愛を不思議そうに三成が見る。



「だけど?」



『み、三成くんへの愛情を込めるのは、
誰にも負けない…かも…』



すっかり照れて俯いている愛を見て、
三成はクスりと笑う。



「それでこんなに全部が美味しいのですね。
さ、愛様も召し上がって下さい。
あーん…」


そう言うと、一口サイズのケーキを愛の口元に差し出した。


『…っ!』


目を丸くして、頬を染めている愛を、
三成は楽しそうにみつめている。



「もう、三成くん、楽しんでるでしょ!」



そう言いながら、やけくそのようにパクっとケーキを口にした。


(ん…味…わからない…)



胸のドキドキがとまらずに、甘いはずのケーキの味もわからなくなってしまう。




『もう、そうやって三成くんはいっつも私をドキドキさせて…
ズルイよ…』


拗ねながらも、愛はコトンと三成の方に頭を預ける。



三成は愛の髪を優しくなでながら、
傾けられた頭にそっと口付けをする。






「愛様だってそうですよ…。
いつだって私の心を掴んで離さない…」





そう、貴女は寝ている時まで私の心を鷲掴みにするのですから…





三成は心の中で、今朝の愛の寝言を思い出していた。








《三成くん…私を幸せにしてくれてありがとう…》










くりすますをあなたと 終



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