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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第18章 くりすますをあなたと(三成)


「でしたら、余計に貴女に他の誰かが贈り物をするのは
妬けてしまいます…」


『今日、用意した料理も、あの羽織も、
三成くんが喜んでくれたらいいなって思いながら作ったんだよ』



「はい!とても嬉しかったです!
今も、絶賛嬉しい最中です!」




『誰にプレゼント貰っても、私が一番喜んで貰いたいと思って
プレゼントを選ぶのは、三成くんだけだから…』



そう言うと、愛は三成の手をそっと両手で握った。


「愛様…
そうですね。皆さんには贈り物を一緒に選びましたが、
あの時間でさえ私にとっては愛様と一緒にいられる時間が
嬉しかったですし、ぷれぜんとの一つのようなものでした」



三成がニッコリと笑顔になる。



「愛様の気持ちを独り占めできてるのは私だけです」


そう言うと、三成は自分に手を包んでいる愛の手を持ち上げ、
そっと口付けをした。



「ありがとうございます。
来年も再来年も、ずっとずっと一緒にくりすますしましょうね」



『うん!ずっとずっと楽しみにしてる!
三成くん、ケーキ食べようか。
材料が完璧じゃなかったけど、上手く焼けたと思うんだ』


そう言うと、リース型のケーキを切り分ける。



「愛様、これを着てください」


突然三成が、愛から贈られた羽織を肩にかけた。


『どうしたの?急に…』


「外は冷えますからね。さぁ…」


ケーキの乗った器を手に、三成は縁側へと歩き出した。
愛は不思議そうな顔をしながらそれに続く。

障子を開けた先には、思いがけない景色があった。


『三成くん、これ!』


そこには、イブのデートで見たクリスマスツリーにも負けない飾りが煌めいていた。


「実は、佐助殿が、余った飾りを下さったのです。
出かける前に外に出しておいて、愛様が料理を作っている間に飾ってみました。
あの一晩では勿体ないですからね」



そういうと、縁側に座るように愛を促す。


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