• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第2章 特別な人(秀吉)


今日は、秀吉さんとゆっくり過ごせる休日。

秀吉さんは信長様の右腕。

毎日の政務もとっても忙しい。

だから、どんなに逢いたくても、我が儘は言えない。

私も、そんな寂しさを紛らわすために、できるだけ仕立ての仕事を受けている。

着物を縫っている時は、寂しさも少しだけ忘れることができるから。

でも、最近秀吉さんに逢える日は、ちょっとだけ憂鬱だ。

逢瀬には必ず城下に連れ出してくれる秀吉さん。

そして、私をこれでもかと甘やかすように、

新しい帯、新しい反物、新しい簪…色々な物を買ってくれる。

正直、とっても心苦しい。

同じ様にお返ししようとしても、秀吉さんは絶対に受け取ってくれない。

だから、羽織や着物を仕立ててお返ししようとするけど、

出来上がったものを渡す時、いつも秀吉さんは少し曇った顔をする。

「仕事で忙しいんだから、俺の事に時間を使うな」

そう言うのが最近の口癖。

じゃぁ、どうやってお返しすればいいんだろう。

私はいつも頭を悩ましている。

そもそも、私は、沢山のプレゼントが欲しいんじゃない。

ただ、秀吉さんと一緒にいる時間が欲しいだけなのに…。
/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp