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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第10章 たんぽぽ(政宗)


オマケ

「家康、どぉ?治って来てるかなぁ?」
愛が心配そうに覗き込む。


『ちょっと政宗さん。全然傷が塞がってないですけど?』
家康がジトっとした目を向ける。


(やっぱり…か。まずいな)


「ん?おかしいなぁ。ちゃんと三日間、仕事も御殿で書簡の整理してただけだぞ。
お前の薬が効かないんじゃねぇのか?」

政宗は悟られないように、家康から目をそらす。

『俺の薬が効かないわけないでしょ…。
刀傷だって治す薬ですよ』

更にジトッとした目で政宗を見る。

『はぁ…』

「な、なんだよ」

『政宗さん、本気で治す気あります?』

「あ、当たり前だろ!」

『じゃぁ、今日から三日間、愛を預かりますから』

「なっ…!おまっ…ダメに決まってるだろ!」
(す、するどいなっ)


愛は真っ赤な顔で俯き、

「だから言ったのに…」

小さく呟く。

手早く治療をすると、家康は愛の手を掴み、

『さ、愛行くよ。政宗さん、一人で反省して下さいね』

もう一度、ジトッと政宗を見る。

「頼む。それだけは辞めてくれ…腕の傷は治っても、一生心の傷が…」

家康は愛に
『お灸すえるために、ちょっとだけ家出るふりして』
と、耳打ちする。

「政宗、頑張って治して!」

『じゃぁ、そう言うことで』

「おい、待て!うわっ!」

〈なぁーぉ〉

愛を追いかけようとする政宗に、照月が絡みつき
政宗は足をもつれさせる。

その間に、襖は閉じられてしまう。


「ちょっと可哀想…」

『アンタもアンタだ。
愛ならちゃんと、見張れると思ったのに…』

「ご、ごめん…」

『城で暇つぶしして、戻ってあげて』

「うん」




〈なぁーお〉

身体を擦り付け、政宗の顔をペロペロと舐め回す照月。

「お前…慰めてるのか?そうか…朝は嫉妬して悪かったな…」



照月は、項垂れる政宗をいつまでも舐め続けてくれたのだった。



オマケ 終


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