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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第10章 たんぽぽ(政宗)


政宗と一緒に褥に向かう。

「寝てる間にぶつかっちゃうと心配だから、今日は別々に寝る?」
不安そうに愛が訊けば、

『愚問だな』
と、一笑する政宗。

『その代わり、左側にいろよ?
お前に触れづらくなるからな』

そう言うと、愛の手を引き褥に座る。
優しく愛の髪を耳にかけると、
耳にそっと口付けをする。

「も、もう、早く寝るよっ」

そう言うと、先に布団に潜り込む。
政宗も、笑いながら隣に潜り込む。

『しかし、三日は長いな…。
ちょっとくらい大丈夫なんじゃ…』

言いながら包帯の巻かれた腕で愛を抱き寄せようとする。

「だめだよ?家康の言うことちゃんと聞かないと。
せっかく、家康が早く治る薬調合してくれたんだから…むぐっ」

愛を抱き寄せようとした手が、
そのまま愛の口を塞ぐ。

『こら。俺と褥に入って、俺以外の名前呼ぶなよ』
そう言うと、右手を引っ込め、左手を愛に腕枕をする。
差し込まれた腕に巻き込まれるように、政宗に身体を寄せた。

「ねぇ?政宗、そもそも森を早駆けしてまで、
なんでそんなに急いでたの?
帰って来てから、特に何かあったわけじゃなさそうだし…」

『ん?お前の顔が早く見たかったからって言わなかったか?』

「え?本当にそれで早く帰って来たの?」

『まぁな…』

政宗は微妙に歯切れが悪く答える。

「そっか…。じゃあ、私が怪我させちゃったんだね」
手を伸ばし、政宗の包帯を優しくさする。

『俺のただの気まぐれだ。気にするな』
政宗は頭を撫でながら、額に口付けを落とす。

『よし、今日は自業自得ってことでこのまま寝るか。
仕方ないな。おやすみ、愛』

「うん。おやすみなさい」

ぴったりくっついたまま、愛は眠りに落ちた。
政宗は、愛の髪を撫でながら、昼間の事を思い出していた。




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