• テキストサイズ

イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第7章 LOVE LOVE LOVE(政宗)


急に泣き出した愛にビックリした政宗は、

『どうした?そんな強く叩いてないだろ?』

と、驚いた声で言う。

「ちがっ…ちがう…の」

何かを言おうとしても、しゃくり上がる嗚咽に声にならない。

『おい…俺はお前の笑顔見るために急いで帰ってきたんだぞ…』

「わたっ…し…もっ」

泣きじゃくりながら愛が言う。

「まさむね…の…こと、好きっ…て、おもった…ら…
涙が…とま…らない…ごめっ」

しゃくりあげ、涙は次から次へと溢れるのに、愛は笑顔を作ろうと必死になる。

『…ぷっ…お前、すげー顔してるぞ』

政宗は必死な愛を見て笑い出す。

「ひどっ…あはは…」

政宗は箸を置き、泣きながら笑う愛の頭を片手で抱えると、
自分の胸に推し当てる。

『バカだな、愛。
俺の方がお前の事、好きって思ってるぞ』

政宗の胸に押し当てられた耳は、早く打つ鼓動を愛に伝える。

「政宗…大好き…だよ。愛してる…」

そう伝えながら、涙は次から次へと溢れ出る。
政宗は愛の顔を自分の方へ向け、

『なんでそんなに泣くんだよ。
そんな顔で見られたら…抑え効かなくなるだろうが…』


そう言うと、少し強引に口付けをする。

「んん…っ…はっ…」

少し長めに口付けをすれば、チュっと音を立てて離す。
二人の間に、光る糸がつながっている。

『お前…いやらしい顔してるぞ…』

ニヤリと笑って、愛の唇を親指で拭う。

「バカ…」

上気した顔で政宗を見上げる愛。

ゴクリ…と生唾を飲み込んだ政宗は、

『わりぃ…せっかく用意してくれた夕餉だが、
俺は今すぐお前が食いたくなった』

そう言うと、膳もそのまま、閨に横抱きで愛を運ぶ。

「ちょ…ちょっと、政宗…」

身をよじって逃げようとする愛の両手首を
政宗は片手で頭の上に纏める。

そのまま、もう一度荒々しく口付けを落とす。
愛の呼吸まで吸い取るような、強引な口付けは、
舌で口の中を嬲り尽くす。

そのまま褥へと横抱きに移動すると、

『お前の寂しさなんて、すぐに忘れさせてやる』

と、優しく床におろした。
/ 773ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp