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イケメン戦国★センチメンタルLOVE

第5章 恋の試練場 中編


「見守るだけじゃない。いつも私をちゃんと守っててくれたよ?
私、三成くんが…好き…だよ」

突然の愛の告白に、抱きしめていた身体を離し、
三成は愛の顔を見る。

「ごめんね、急に…」
じっと見つめられて居た堪れなくなる。

三成の顔は、目元から頬まで真っ赤に染め上がっていた。

『愛様からのお慕いを受けるなんて…私は日ノ本一の幸せ者です。
私も、愛様をずっと、お慕い申し上げておりました』

三成はぎゅっと愛の手を握る。

(両想い…)

そんな懐かしい言葉が愛の頭に浮かんだ。
まるで、幼い頃の甘酸っぱい想いに似た感情が込み上げていた。

愛はニッコリ微笑んで、
「もう、私のために命を粗末にするような言葉は言わないでね?」
少し悪戯っぽく言う。

『知っていたのですね…。あの時は皆様に、
特に信長様になんとお詫びをして良いのか…。
皆様が愛様をどれだけ大切にされてるかを知っていますから』

「…え?みんなが?」

愛は目を丸くする。

『そうですよ。愛様からのお慕いを受けたと知られれば、
きっと…私は違う意味でこれから命が危ないかもしれません…』

三成は至って真面目な顔で考え込むように言う。

「そ、そんなこと…」

『そうなったら…愛様が私を守って下さいますか?』

その言葉には答えず、愛はそっと三成の頬にキスをする。

『愛さ…ま…』

温もりが一瞬にして身体から離れたが、三成は握っていた愛の手をグイッと自分に引き寄せ、
そのままそっと、触れるだけの口づけを落とす。

愛の顔を見れば、目が潤んでいる。

『やっぱり、愛様を守る事が最優先ですね。
こんなに可愛らしい顔、他の人にされては困りますから』

「み、三成くんにだけだよ…好きな人にしか…しないもん」

三成は微笑むと、
『さぁ、もう床に入って下さい。お身体に触りますから。
今日は、ずっとここにいますから、安心して下さいね』

そう言うと、愛を横抱きにし、褥に運び寝かせた。

(三成くん…こういう時は本当に男っぽい…)

愛はドキドキがとまらず、暫く寝れそうにないな…と
心で苦笑いをした。
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