第84章 ジャックダニエル
ちょ、待って。
何その可愛い反応…全く予想してなかったよ。花言葉って色々あるんだね、赤いバラと迷ったんだけど、これにして良かった。
「え、えっと…今日は沢山食べたし、明日にしようか?主ちゃんも疲れただろうし‥」
そう言い終わる前に、主ちゃんではなく、長谷部君が一粒摘まんで口に放り込む。
「あ!長谷部君!」
「おい、燭台切‥これは…」
「おいひぃね〜」
主、止めた方が良いですよ?と言う長谷部君の言葉も聞かずぱくぱく食べる主ちゃん。
「燭台切、これ主には強いだろ。」
「確かにちょっとアルコール度数は高めだけど、チョコレートだよ?大丈夫じゃない?」
食べ過ぎなければ、と言う僕を見て、溜め息をつきながら首を振る。