第84章 ジャックダニエル
「岩融と蛍丸でしょ?あと、源氏兄弟と太郎次郎兄弟が頑張ってくれたんだよ!もう本当、禍禍し過ぎて頭おかしくなるとこだった…」
あと一ヶ所で今回の任務終わるんだぁ!と主ちゃんが部屋から出てきたのは、夕食前になってからだった。
「お疲れ様、ずっと本丸とやり取りしながら部隊の編成考えてたんでしょ?」
「うん、他の本丸の審神者さんにも話を聞きながらやってたんだ。四ヶ所目の左上だけで何回出陣してもらったかな…あとは三ヶ所目の左下。」
はぁ、と溜め息をつく主ちゃんの背中を撫でながらソファーへ座るように促す。
「主、お疲れ様です。任務でいっぱいいっぱいだとは思いますが‥今日は何の日かご存知ですか?」
「ありがとう、長谷部。…えっと今日は14日だよね。メンテ‥いや、え、何だっけ?」
「大将、今日はホワイトデー、だろ?」
あ!と、手を叩いてすっかり忘れてた、と笑う。