第81章 遊興

「はは…謝るなよ、それじゃ俺が振られたみたいじゃねーか！」

「ち、違うよ！鶴丸の事好きだもん、薬研も好きだよ？」

だから、嫌わないって言ったばかりだろ？そうやって慌てて取り繕うと、余計それっぽく聞こえるだけだ。

「じゃあ、俺にも昨日長谷部に甘えた様にしてくれよ。」

いや、俺は何言ってんだ？自分で言ってて驚いたぜ。あー、もう解らん…

「鶴丸の旦那！？」

「きみが、嫌われるのを怖がってるのも解った。好きだと言われてどう返したら良いか解らないのも理解した。全員が好きなのは最初から知ってる。…なら、せめて、その時だけは一番に想ってくれないか？」

の両手をぎゅっと握る。

「…好きなんだ、きみが。‥頼む。」