第79章 愛のカタチ
おっと!!
後ろ向きに歩きながら話していたちゃんが、笑い過ぎてふらつく。片手で背中を支えて抱き込めば、腕の中でもお腹が痛いと笑っている。
「そんなに可笑しかった?」
「うん、今朝も江雪さんと任務確認で話したけど、お城周回頼んだら同じ事言ってたもん。昨日も後藤君が三人来たって言って、和睦したとか…だめだ、あはは‥!」
背中をぽんぽん、と叩いて落ち着くのを待つ。
「はぁ…面白かった。私やっぱりみっちゃんの声大好きだよ。」
「ふふ、そっか、良かった。」
抱き締めた様な格好のまま耳元に囁くと、ばっと赤くなった顔を両手で隠す。
あ、やっと今の状態に気付いたかな?
そろそろ周りの視線が痛いから映画行きますよ?と手を引いて早足で歩き出す。