第79章 愛のカタチ
「そうだなぁ…マカロンとかフロランタンとかかなぁ。キャラメルフィリング作るの苦手なんだけど、みっちゃんが一緒なら上手く出来る気がする!」
これ嬉しいんだよね、ちゃんが褒めて頼ってくれるのって料理くらいだからさ。
「任せて、一緒に作ろうね。あれ、煮詰めるのにコツがいるんだ。」
「そうなんだね、流石ぁ!」
楽しいけど、やっぱり前と変わらないか。
ちゃんに、ちゃんと僕を意識してもらうにはどうしたら良いんだろう。
人間の心って、本当に難しいな。
「…どうしたの?」
君を見てたんだよ。
「ううん、何でもないよ。ほら、見て?あの飴細工薔薇の花だ。」
気付いてくれないかなぁ、ちゃんを見てるんだよ。