第79章 愛のカタチ
じゃあお揃いにしよう!と、出した裏地が深紅の濃灰色のチェスターコート。
前に僕のと色違いで買ったんだよね。
でもさ、あの時に出掛けたのもチョコレート調査で来た時も、デートって言わない?僕はそう思ってるんだけどなぁ。
「可愛いよ、ちゃん。」
「ありがと。今日は、頑張って格好いい彼氏さんに見合う様に頑張りますね!」
行こう!と僕の手を引いて部屋を出る。と、そこには長谷部君と一期さんが待っていた。
「長谷部君に一期さん…」
「主殿、気分が優れなかったらすぐに帰ってらして下さいね?」
「こいつが嫌になったら、ちゃんと嫌と言わないといけませんよ?お気を付けて。」
お前もな、と声を掛けて横を通り過ぎる。