第78章 所有印
「……だから?」
「もう一度、皆さんの前ではっきりさせたかったんですよ。私は、主殿‥さんが好きです。ずっと長谷部殿を特別と言って、想っているのも知っています。ですが、それでも諦め切れないんです…」
両手を握り締めて、そう言い切る。
こんな一兄は初めて見た‥
「それはさ、僕も同じだよ一期さん。ちゃんが好きで仕方ない。ずっと傍に居て見てきたから、諦めるなんて出来っこない。」
鶴さんや薬研君だってそうだなんだろ?と、切な気に聞いてくる。
そんなの当たり前だ。
例え、この心がそうなる様に作られた物だとしても、変わらない。
「勿論‥俺もを大切に想ってるぜ。」