第78章 所有印
「大将達寝てたぜ。毛布掛けてきたが、まだ起こさなくていいのか?」
時刻は夜の7時、大倶利伽羅の旦那が大将を連れて猫部屋へ入って大分起つ。
「伽羅ちゃんは今日は朝から子守りだったからね、疲れたんだろ。僕達だけで先に夕食を済まそうか。」
「主は随分と大倶利伽羅に懐いていたからな。」
「伽羅坊は動物に好かれるんだ。前に、馬に食われながら手入れしてたぜ!」
大将を動物と一緒にするな。
というか、あの馬め、俺以外にもやってやがった。舌を縛ってやろうか…
「お手伝いしますよ、私も配る位なら出来ますからな。」
「ああ、ありがとう一期さん。」
そう言えば、さっきの蚊が何とかってのは一兄と何の関係があるんだ?