第74章 君がため
君がため…
あなたのためならば、捨てても惜しくないと思っていたこの命でさえ、逢瀬を遂げた今となっては、出来るだけ命長らえ、あなたと居たいと思うようになりました。
主の為に笑いましょう。
主の為に傍に居続けましょう。
「主、今度は燭台切が居ない時に沢山しましょう。ね、あるじ?」
「えー?主ちゃんも長谷部君も酷くない?僕もしたいんだけど…」
「ふふ、私の長谷部と光忠が今日もこんなに可愛いくて嬉しいなぁ。」
の笑顔の為に…
の幸せの為に。
もう不安なんて感じる暇も与えませんよ。主。