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うちの本丸【刀剣乱舞】

第72章 能楽


ザーーっと、湯を張る音がする。

「や…げんっ‥」

思わず冷たい唇に口付けた。

びくっと驚いて身体を捩るが、構わずタオルを頭に被せて抱き締める。

「…悪い。を見てると我慢が利かなくなるんだ。」

物分かりの良い無害な仮面を着けて舞う。‥まるで能楽だ。

もっと俺を認めて欲しかった、それからでも遅くはないと思っていた。

「、好きだ。好きなんだ…」

囃子に合わせて謡を歌いながら演じる。

そんな余裕、とっくに無かったんだ。
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