• テキストサイズ

うちの本丸【刀剣乱舞】

第72章 能楽


「この海ね、小さい頃に一度だけ家族と来た事があるんだ。」

波打ち際に人形を描いていく。

「もう、余り覚えてないけど…あの時も私はこんな風に笑ってたのかな?」

ざざっと寄せては返す波に、人形が消されていく。

「?」

「薬研…私は‥」

そう言い掛けた大将と俺に、予想していなかった大きめの波がぶつかる。

おっと!?

「つっめたぁぁっ!!!?」

「ぶっは!?あはは、大将ずぶ濡れだぜ!!」

冷たい冷たいと叫ぶ大将を引っ張り上げて後ろへ下がる。

俺は間一髪後ろへ跳ねたから足だけで済んだが、大将はご覧の有り様だ。
/ 1549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp