第57章 当世の夜
「主、俺も何か手伝える事はありますか?」
「じゃあ、食器その上の棚から出してくれる?あとお箸はその隣の引き出しにあるから。」
みっちゃんのエプロンの紐を縛りながら長谷部に頼む。
「主ちゃん、僕は葱と白菜切るから、青梗菜切ってくれる?」
「うん、もやしも洗っておくね。生姜と大蒜も剥いておろしておくから、それ切ったら肉団子作り始めて大丈夫だよ。」
みっちゃんと料理するのは楽しい。
毎日の食事を手伝う時も、前にバレタインの練習にチョコを作った時も、とても楽しかった。
あれこれ説明しなくても一緒に料理が出来るって気持ちいいよね?