第94章 今を生きる
十二天が何なのか、十二天の十二人が誰なのか、その皆に話を聞いて返ってきた答えと、それから最後が長谷部さんだって事を全部説明した。
「……って、わけなんだぞ!」
「嬉しいけど、どんな顔して会えばいいの‥」
「はぁ、あいつもか…。」
顔を両手で隠して耳まで赤くなる主と、反対に青くなる長谷部さんの反応が可笑しい。
「えっと、それで、十二天最後の長谷部さんに聞きたいんだ。主の事、どう思ってる?」
「!!」
その言葉を聞いて、バッと顔を上げた主が長谷部さんを見上げる。
「…嬉しそうですね、主。」
「え、い、いや‥そんな事ないよ?うん。」
主、俺にも嬉しそうに見えるんだぞ。もし尻尾でも生えていようものなら、千切れるくらい振ってそうな感じだよ。