第94章 今を生きる
「あの主ときたら、周りの者の事には敏感な癖に、自分の事となるとぽやっとしていて驚く程鈍い。前に、スキンシップ?とか言いながら抱き着いてきた主を抱き締めながら、主はとても綺麗だと褒めたんだが、自分は綺麗ではないしもし、もしそう見えたとしてもそれはきっと白痴美的なものだと流された。」
それかお爺ちゃんの孫可愛がり的な、とわざわざ付け足してなぁ。と呆れたように首を振る。
「んー?俺も主は可愛いし綺麗だと思うよ?」
そう思うだろ?と腕を組んで頷く三日月さんは、俺が思っていた以上に主の事が大好きみたいだ。
「…とにかく、今までは我慢をしてきたが、俺もあの主に少しは気付かせたくてな。自覚の無さすぎる主には、少し強引にでも覚えてもらう必要がある。」