第94章 今を生きる
お茶を啜る俺を、にこにこしながら見ている三日月さんが視界に映った。背筋を真っ直ぐにして座り、茶碗を持つ仕草一つにしても綺麗でついつい目を引く。
「…やっぱり服装は違っても綺麗な人なんだぞ。」
「ははは。なに、ただのじじいさ。」
「うわ、声に出てた!えっと、そんな事ないんだぞっ!三日月さんは、綺麗だな!その目とか、吸い込まれそうだ。」
きょとんとした顔のまま数回瞬いて、ふふ、と小さく笑う。
「おぬしも主と同じ事を言うんだな。」
「主?」
「ああ、俺がここへ来た時の話さ。」
やった、これ主との事聞けそうだよな!三日月さんて燭台切さんとは違った感じの不思議な人で何を考えてるか解らないから、きっと聞くなら今しかないよね!