第94章 今を生きる
粟田口部屋に帰って来ると、部屋には数人の兄弟が居た。鳴狐の叔父さんに鯰尾兄さん、骨喰兄さん、五虎退、それと探してた乱と薬研だ。
「お?包丁!さっき一兄が探してたぞ?大将達と何かあったのか?」
「そうそう、一兄ってば急いで走って来て、包丁はどこへ行ったか知りませんか!?って…ふふ、またいつものアレやっちゃったの?」
「うわ、やっぱりここにも来てたのか。危なかったぞ!」
でもさっきお茶飲んでたしもう怒ってないのかな?ん?向こうで鳴狐の叔父さんが手招きをしてる。何だろう?
「どうしたの??」
「包丁、これ。」
「あるじどのからですよぅ!皆で食べるようにと、先程厨で会った時に貰ったのです。ささ、包丁殿もお好きなだけお持ち下さいっ!」