第91章 毒入りスープ
加州と獅子王に説明されながら、あーでもないこーでもないと賽子を振る二人。前田と秋田は、他の短刀達も呼んでくると部屋を出て行った様だな。
「なぁ加州、もう一人はどうした?浦島がまだ来ないんだが。」
「「えー?さっき兄弟喧嘩してたの見たけど…って、ほら、噂をすればだよ!」」
「「蜂須賀兄ちゃん!喧嘩しないでって言ったじゃん!俺は二人にも見てて欲しいから誘ったのにっ!」」
蜂須賀の着物を引っ張る浦島と、その後ろには苦笑いした長曽祢が歩いて来る。
「「はは‥すまんな、いつもの事だ。」」
「「俺は可愛い浦島が、経験者の助言が欲しいと言うから来たのに、どうしてこいつまで…」」
「そこまで!蜂須賀さんは、浦島君がせっかく見てて欲しいって言うんだからそこに居なよ。ね?」
手を叩きながら、主が蜂須賀を宥める。