第86章 来歴
「そっか、今月中に極になる子は今修行へ行ってる厚と後藤君、その後に平野君と五虎ちゃんだよ。」
「五虎退がですか!?」
あ、そうだ、一期にはまだ平野君が行くかも、としか言ってなかったんだっけ。
「えと、うん?ごめん言うの遅くて…」
「一兄、そんな驚く事か?あいつだってちゃんと考えてるんだぜ?」
「いや、解ってはいるんです。だが、あの五虎退が、と思うとつい…」
戦場へ出れば、嫌だとか死なないようにと言っていた五虎ちゃん。心配するのも当然だよね。
「…一兄、さっき一兄と俺が大将に言った事、そっくりそのまま一兄にも返すぜ?」
大丈夫だ、と力強く頷く薬研。流石はうちの初極刀剣男士、薬研ニキ!短刀とは思えないね。
面目無い、と苦笑いした一期が続ける。