【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第14章 証明
私はあれから少し日を置いてから赤司君の部屋を訪れた。黒子君には行くなと言われたが、やはりどうしても真相が知りたい…
赤司「どうした#NAME1#、お前から来るなんて珍しいな。」
貴女「…」
頬杖をついた赤司君と目が合うと彼はとても眠そうな顔をしている。
貴女「お疲れのようね、眠れていないの?」
赤司「フッ驚いたよ、まさかお前に心配される日が来るとはな。」
いかにも上から見られているようで少しイラっとして言い返そうかと思ったが諦め本題に入った。
貴女「…ねぇ、貴方は11歳の頃から皇帝なのよね?」
赤司君は目を見開いた。
赤司「!…なぜそれを?その情報、誰から聞いた?」
貴女「この前、書物庫と間違えて立ち入り禁止の部屋に入った時に知ったわ…」
赤司「…そうか、あの部屋に入ったのか。」
案外落ち着いている。もっと怒られるのかと思ったが気にしすぎたようだ。
貴女「…ごめんなさい、本当は禁忌だって分かってた。分かってたけど…読んでいるうちに止められなくなった…」
赤司「…」
貴女「ねぇ、教えて。貴方の父様を殺めたのは…赤司君?」
赤司君は少し黙り込んだが、ため息をつき話し始めた。
赤司「…あぁ、そうだよ。僕が命令した、父上を殺せと…」
(…やっぱりそうなのね。嫌な予感が当たった…)
貴女「どうして…?」
赤司「…父上が、母さんを殺したからだ。」
貴女「えっ…!?」
赤司君の父様が赤司君の母様を殺した?
貴女「貴方の母様は病気で亡くなったんじゃ…?」
赤司「そうだよ。母さんは重い病気だったが、治ると言われていた。…だが、父上は僕を甘やかし過ぎだと母さんを怒鳴りつけ…そのショックで母さんは…」
貴女「…」
赤司「母さんを殺したのは父上だ…」
…愛する人を失うのは辛い。それは私にもわかる…たとえ人を殺めていたとしても、赤司君を責めることは私にはできなかった。