【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第12章 温熱
その頃、#NAME1#を取り戻そうと海常王国へ訪れていた日向は国王 笠松と再会していた。
笠松「久しぶりだな、日向。5年ぶりくらいか?」
日向「あぁもうそんな経つのか…随分見なかった間に王らしくなったな笠松。」
笠松「お前もな。それよりどうしたんだ?連絡もなくここに来たってことは誠凛で何かあったのか?」
日向のいつもと違う様子を見た笠松は率直に異変を予知した。
日向「さすがだな…実は…#NAME1#が帝国にさらわれたんだ。」
笠松「っ!なにっ!?」
悔しそうにそう言った日向を見た笠松は驚いた表情を隠せず目を見開いた。
日向「さらわれてすぐに取り返そうと帝国に行ったが、歯が立たなかった…」
笠松「…#NAME1#が帝国に…」
日向「もうオレ1人ではどうすることも出来ない… だから、頼みがある。」
日向は笠松の前に跪いた。
日向「#NAME1#を…助けてくれ。」
弱々しく響いた日向の声に笠松は困った表情をした。
笠松「顔を上げろ日向…頭を下げてまで頼むことでもないだろ」
日向「っ!!」
笠松「#NAME1#が帝国にさらわれたって聞いてオレが助けにいかねぇわけないだろ。」
そう言うと笠松は口角を上げ、跪いた日向を立たせた。
日向「笠松…感謝する。」
笠松「安心するのはまだ早い。相手は帝国だ…成功するかはわからねぇ。」
日向「あぁ、それでも希望があんならやるぜ、オレは。」
笠松「とにかく今はお互い戦力を高めることが先決だ。おそらく帝国に責めるのは早くて半年から一年といったところだ。」
日向「あぁ、こっちもそれまでにできる限りの事はするつもりだ。」
こうして日向と笠松は手を取り合い#NAME1#救出のために動き出した。