【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第2章 日常
貴女 「5年前に北の国で発症が広がった桜花熱の影響で女性が激減してしまった。
現在は桜花熱の発病は無くなり脅威は去ったのだが今でも女性不足は解消されたとは言えないだろう...」
私は一息をつき、読んでいた本を閉じた。
本当は勉強よりも城下町の風景を見に出かけたいのだが、誠凛王国王女である私にとっては難しいことだ。
窓を開けると気持ちのいい風が髪をなびかせる。
貴女 「今日も平和ね。」
永遠の平和を願ってはいるものの、少し物足りなさを感じている自分も存在している。
コンコン
?「失礼しま~す」
ノックの後2人の男の人が入ってきた。
コガ「姫さま~ おはようございま~す。」
水戸部「・・・」コクッ
彼らは小金井君と水戸部君
私の側近でありつつも友達のような存在
小金井君は面白い話をたくさん聞かせてくれる。
水戸部君は何も話さないけれどいつも優しい目で見ていてくれる。
貴女「おはよう。2人ともよく眠れた?」
コガ「うんバッチリ! なっ水戸部~」
水戸部「・・・」呆
水戸部君は呆れた顔で私を見た。
コガ「あっ…! いや悪かったって! 実は昨日寝ぼけて水戸部を攻撃してたらしくってさ… ほかの国が攻めてきた夢だったんだよな~ わざとじゃないから許してくれよー」
小金井君と水戸部君は仕事の関係もあるわけか同じ部屋らしい。
彼らは2人部屋だが身分によれば1人部屋が用意されている人もいたり4人部屋だったりもする。
貴女「フフフッ いつものことながら水戸部君は大変ね」
水戸部「・・・」ニコッ
コガ「おおっ本当か水戸部! 姫が笑ってくれたから許してくれるって!」
水戸部君は何も話さないけど小金井君は彼と以心伝心ができるみたいで通訳にすごく助かっている。
貴女「それでどんな夢だったの?」
私は小金井君言っていた夢の話を思い出した。
コガ「うーん…詳しくは覚えてないんだけど、なんか城の皆が慌ててて、姫のところに行こうとしたけど敵に見つかって…戦ってるところで目が覚めたってところかな」
貴女「物騒な夢ね。」
もしも戦が起こったならばこの国は絶対に落とされてしまう。
私はふいにそう思った。