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【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第5章 波乱


2日後



ついにこの日が来た。今日は誠凛からの迎えが来る日だ…とはいっても願うことしかできないけど。




実渕「朝ごはん持ってきたわよ。…どうしたの?思いつめた顔して」



貴女「いいえ、いただきます。」



いま私にできることは平然を装うことだ。 今まで通り朝ごはんを食べた。 おそらく来るのは夜だ…それまでは気を抜けない



実渕「そう?ふふっ今日はまた新しい本を持ってくるわね。」ニコっ



そういって部屋を後にした。



それから時間は過ぎた。実渕さんが持ってきてくれた本をすべて読み終え、ふと時計を見ると4時をさしていた。



?「なんや暇そうやなぁ~」



貴女「キャッ!!」



警戒を全くしていなかった私は不意を突かれ、声がした場所へ振り向くとニコニコした男が立っていた。誠凛で花宮に会った時と似ていて心臓が激しく鼓動した。



貴女「い、いつからそこに!?」



?「いつからって、そやなぁほんの2時間前ぐらいからやなぁ」



(2時間!? 全く気付かなかった…)



貴女「だ、誰ですか貴方は?…」



?「ん?ワシか? 今吉翔一、ただの暗殺者や」



暗殺のことをまるで物売りのように表現をする今吉という男にほんの少し恐怖を覚えた。



今吉「そういやこうして話すんは初めてやなぁ、でも君は会うの初めてやろうけどワシはあの夜から知っとったで。なんせワシら4人で君を誘拐したからな。」



貴女「貴方も雇われなのね…何しに来たんですか?」



もう思い出したくもないことなので話を終わらせた。



今吉「仕事や仕事、せっかくここまで来たからお姫さんにも会っとこおもて」ニコニコ



貴女「そ、そう…ですか」



何かイヤな予感がした。それにこの人はいつも笑っているが本心ではないような気がした。



今吉「赤司んとこ行ってくるわ、ほなまた今度な。あ、そやそや 今日の夜は綺麗らしいで~赤い流星群でもみられるかもな」ニコニコ



そういうと窓から出て行った。



(ドアから出ていけばいいのに…)



今吉さんの奇妙な行動ばかりに呆れた。



貴女「赤い流星群……何のことやら」



私はまだその時理解していなかった。この先の絶望なんて……


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