【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第4章 帝国
貴女「ん…」
私は重たい瞼を開けた。
貴女「え……」
ジャラ…
腕は鎖で繋がれ私自身は牢屋に閉じ込められていた。
貴女「ここは……っ!」
言いかけたとき腹部がズキリと痛んで我に返った。
(そうだ…私、花宮に殴られて)
貴女「ああ、どうしてこんなことに……」
?「なっ忘れられない夜になったっしょ?」
聞き覚えのある声がした。
貴女「貴方は…あの時の」
あの夜バルコニーであった怪しい男の声の主に間違いない。
?「ども、オレは高尾和成よろしく~」
貴女「ここから出して!」
高尾「だーめ、君今の状況わかってる?」
高尾と名乗った男は鎖を勢いよく引いた。
貴女「あぁっ」
手首に繋がれた鎖が上にあがり吊るされている状態になった。
高尾「理解してくれた?トラワレの王女様。」ニヤッ
貴女「……」
私は睨んだ。それでも彼は黒い笑みを続けている。
高尾「ぶははは、君ってホント飽きないわ。普通牢屋に入れられた女の子って泣き叫んだりするのに」
貴女「…バカにしてるの高尾君。」
高尾「全然、むしろ興味深々」
一歩、また一歩と近づいてくる。
貴女「来ないで!」
?「あらあら、女の子をいじめるなんて感心しないわね高尾ちゃん」
高尾「げ、実渕サン」
また新しい男が出てきた。女のような気質を持っている人だけど
実渕「こんにちは#NAME1#姫様」ニコッ
貴女「……」
実渕「ふふふ皇帝がお呼びよ。高尾ちゃん、牢から出してあげて。」
高尾「はいはいっと」
高尾君は鍵を開け私を牢から出した。腕の拘束はそのままだが皇帝のもとまで誘導されている。
実渕「あたしは実渕玲央、雇われのスパイよ。」
貴女「……」
私は黙り込みながら歩いていると皇帝の部屋にたどり着いた。
実渕「ここよ。 皇帝、誠凛王女を連れてきたわ。」
皇帝「入れ」
目の前の大きな扉が開いた。 そこには広い空間があり、真ん中の奥に赤い髪の男が座っている。彼こそが皇帝であろう。その両隣には騎士が並んでいた。
私は高尾君に背を押され部屋に入った