【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第17章 恋情
別れを告げた赤司君はゆっくりと目を閉じた。
(もう一人の…赤司君か……)
そういえば前に抱かれた後に妙に優しかった彼がもう一人の赤司君なのだろうか…
貴女「あれは…夢じゃなかったのね……」
だが、私は彼を信じ愛すことができる。たとえ赤司君が二重人格だったとしてもそんなこと関係ない。
(もう…貴方から離れることはできない…)
貴女「…愛しているわ、赤司君…」
赤司「…あぁ、俺も愛しているよ」
瞳を閉じようとしたその瞬間、赤司君の声を聞きハッと顔を上げると微笑んだ彼が私を見つめていた。
貴女「赤司君!」
赤司「ありがとう#NAME1#…俺はようやくアイツを受け入れることができたよ…そして1人に戻ることができた。はじめまして…というべきか?」
貴女「ふふっ、はじめましてなんかじゃないわ…おかえりなさい赤司君」
私は恐怖の抜けた赤司君の声を聞き微笑んだ。
赤司「あぁ、ただいま…#NAME1#。早速だが口付けてもいいか?」
貴女「そんなこと…聞かなくてもいいわよ」
急にそんなことを聞かれ油断していた私は再び頬を赤く染めた。
赤司「フッなるほど、聞いたらそんなに可愛い表情を見せてくれるんだね」
貴女「んっ…」
私たちは触れるだけの口づけを交わした。今まで以上に満たされる…そんな気がする。
赤司「そういえば随分と無理をさせてしまったみたいだね…もう休むか?」
貴女「大丈夫…もう少しだけこのままでいさせて…」
赤司「今日は素直で可愛いな…じゃあもう一つだけ真実を教えることにするよ。」
貴女「真実?」
赤司「あぁ、俺がお前をさらった理由をな」
そうだ…ずっと気になっていた。どうして私だったのか…ということを…
赤司「答えは簡単だ、一目惚れだったんだ。」
貴女「えっ…一目惚れ?」
赤司「あぁ、もう随分と昔になるがある人からお前の写真をもらった時から会いたいと思っていた。フッそれが理由だ」
そんなことのために?と言おうとしたがその前に睡魔に襲われた。
私はそのまま眠りについた。