【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第16章 逆襲
黄瀬君が行ってしまった後、私は急に怖くなった。反乱なんて滅多になかった誠凛ではこんなことなんて想像もつかなかったことだ…
それほど壮大な国に来てしまったということなのだろう
(そういえば…赤司君が1人になるなって言ってたわね)
でも、赤司君にあんなこと言ってしまったから正直すごく行きにくい。女が貴重なこの国ではたとえ誘拐してきた女だったとしても丁重に扱うはず…
現に今も特に不自由な生活をしているわけではない。最初の頃とは違って帝国の人たちとの関係も悪くはない。
それなのに…
(どうして…あんなこと言ったんだろう……)
謝りに行かなきゃ…私はふとそう思いさっきまで読んでいた本を棚に戻した。
だが、私の後ろになにかの気配を感じた。
灰崎「へぇ〜アンタが赤司の女か?」
背後から聞いたことのない男の人の声が聞こえ、振り向こうとしたが遅かったようで私は何者かに腕を回され首を捕らえられた。
貴女「っ!!?いっ…」
驚いて声すらあげることができず、首元にチクリと痛みが走った。おそらく睡眠薬かなにかを注入されたのだろう…
灰崎「計画完了。じゃあな、赤司の女」
そんな声が耳元で囁かれ、その言葉を最後に私の意識は遠退いた。