【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第16章 逆襲
そんな警告があった日から2日後、事件は起きた。
私はいつも通り図書室で勉強をしていて、一人にならないようにと黄瀬くんが向かいの席で読みかけの本を開いたまま頬杖をついて眠っている。
反乱の情報が入ってから兵士たちはろくに眠れていないと風の噂で聞いた。
(黄瀬君も眠れていないのね…)
そんな静かな昼下がりの午後4時、再び本に目を落とした時だった。
こことは間反対の建物、西棟から地響きが起こるほどの大きな爆発音が3発ほど聞こえた。
貴女「えっ!!?なに!?爆発??」
その音に目の前の黄瀬くんが目覚め、私のそばに駆け寄った。
黄瀬「向こうの棟って…軍の鍛錬場っスよね。」
貴女「心配!行きましょう!」
黄瀬「何言ってんスか!!姫を危険な目に合わせるわけにはいかないっスよ!」
姫はここで待っててくださいっと言い残し黄瀬君は爆発音のするほうへ駆けていく。
私は図書室に一人取り残された。
酷い爆発だった…大丈夫かしら
なにか嫌な予感がする…胸がやけにざわついた。
〜赤司side〜
彼女が図書室にいた同時刻、僕にも爆発音は届いてた。
高尾「なっ!爆発!?」
偶然そこには報酬を貰いにきている高尾と花宮がいた。
すぐさま爆発音のする方へ急ごうとする高尾を僕は呼び止めた。
赤司「待て高尾、お前は外で敵の行き先を探れ」
高尾「外?あぁ、分かったよ」
赤司「花宮、灰崎の隠れ家は見つけたか?」
花宮「いや、まだだ。だがそう遠くはないはずだ。」
そう、おかしい。
爆発が起きた場所は西…そこは兵士しかいない。何故そんなところに爆弾を仕掛ける意味があるのか。
そこにはとくに注意するものはない。
それを逆手に取り何か企みがあるとすれば目的は爆発と反対側の東棟にいる彼女だろう。
つまりこれは僕を恨んでいる灰崎の仕業に間違いない。
この時間…#NAME1#はよく図書室にいる。図書室は東棟。
赤司「#NAME1#…!」
花宮と高尾が出ていった後、僕は図書室へと早足で向かった。