【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第16章 逆襲
〜赤司side〜
ある晩姫が寝静まった頃、不穏な噂を聞いた僕は部屋に上級騎士、暗部を招集にかけた。
赤司「皆、それぞれ小耳には挟んでいると思うが少々厄介な相手に目をつけられているらしい。」
実渕「何かあったの?」
今吉「なんや知らんのか?最近帝国兵士が何者かに倒されてるっちゅうアレやろ。」
…時は数日前、高尾が襲撃を受けたことを知りそれ以降も次々と兵士が襲われるという事件があった。
赤司「相手はもうわかっている。元帝国上位騎士、灰崎祥吾だ。」
高尾「前に真ちゃんが言ってた奴か…」
緑間「やはり灰崎か…いつかは来ると思っていたがまさかこのタイミングでとはな…」
正直灰崎の力を侮っていた。だがこうも騎士が何人も倒されていては対処しないわけにはいかないか…
赤司「大輝、どう思う」
青峰「めんどくせーな、アイツが赤司を狙ってるってんなら大事になりそうだな。」
黒子「しかもとても暴力的な方です。かなり警戒するべき相手だと思います。」
その通りだ、これ以上帝国に侵入されては困る。
黄瀬「でもさぁ、なんで今なんスかね? ショーゴ君が赤司っちに強制退出させられたのってけっこー前っスよね…」
花宮「ふはっ、そんなのもわかんねーのかよ。そこらへんの騎士から聞いたが灰崎って男、略奪が得意なんだろ?だったら一番狙われんのは誰だろうなぁ?」
花宮はわかったようなそぶりで壁にもたれている。
黒子「…姫だと言いたいんですか。」
…それは絶対にあってはならないことだ。僕から彼女を奪うなど考えられない。それだけは必ず避けなければ……
赤司「とりあえず、警戒は怠るな。不審な奴を見つけた場合は容赦なく始末しろ。」
こうして僕は皆へ命令をくだし会議はお開きとなった。がその後高尾と花宮に残ってもらった。
赤司「高尾、お前は明日から念のため外を見回れ。花宮、お前は灰崎の居場所を探せ。わかったな?」
そういうと、2人は頷き部屋を出て言った。