第78章 夢の続き
「んぁっ…さくら、いさん…すれ、る…」
大野の腰が引けていくのを感じる。
密着していた体が離れるのがイヤで、俺の体に回されていた大野の手をキュッと握った。
「体が疼いてたまらないんだ…」
関節は太いのに、長くてしなやかな指。
それを上から撫でた。
そして大野の中心にお尻を押し付けて、俺は再び腰を振った。
「んっ」
「あっ」
大野の中心と俺のお尻が擦れあうのが気持ち良すぎておかしくなりそうだ。
「大野…挿れてほしい…」
俺は大野のほうに体を捻った。
大野は目を見開いて俺を見ている。
「いや、か…?」
不安になって声が震えた。
「そんなわけないでしょ」
俺を正面に向けさせた大野。
目の前の艶めいた表情にドキリとした。
「まずは洗ってからにしましょうか」
シャワーで、瞬く間に湯気がたちこめた。
お互いの髪と体を洗っていく。
「擽ったい」
「そう?んふふ」
そうしているうちに、大野の手が俺のお尻の割れ目に達した。
さっきからヒクヒクしていた蕾が、期待で熱くなっていく。
滑らすようにして、大野の指が蕾に触れた。
「あっ」
ゆっくりと俺のナカに入ってくる指。
「痛いですか…?」
「ううん、気持ちいい…」
自分でも指なんて入れたことないのに…初めてなのに…大野の指だからなのかな。
快感で全身が痺れた。
「だいぶ解れましたよ」
「うん…」
「櫻井さん?」
「俺ばかり気持ちよくなって…ごめん」
何だかしてもらってばかりなことを申し訳なく思った。
「もう、あなたって人は…」
大野に手を引かれて浴室を出る。
バスタオルを手にした大野が、わしゃわしゃと俺の体を拭いてくれた。
「ベッドに行きましょうか」
耳元で囁かれ、俺は大野の暖かい胸にギュッと抱きついた。